オイコスノモスの語源
Oikosとは家計、家政の意味で、古代ギリシャにおけるポリス(都市国家)の経済の最小構成単位とも呼べるものです。Nomosは規制、規範、きまり、術などの意味を持っています。それ故、オイコス・ノモスは家政術、家計術の意味を持っています。
ポリス(polis)のオイコス・ノモスがpolitical economy(政治経済学) のルーツとなったもので、モンクレチアン(1615)やスチュアート(1767)がpolitical economyを主著のタイトルにいれています。オイコス・ノモスについては、クセノフォンがはじめて使ったと思われますが、アリストテレスはオイコノミケー(oikonomike)とクレマティスティケー(chrematistike)とを峻別し、貨殖術を意味する後者を否定し、前者こそ本来の経済活動であるとして肯定しました。
青山学院大学経済学部同窓会を一つのオイコスとみたてて、そのノモスを守りながら発展させていこうということを、同窓会ニューズレターの名称にこめました。
会報バックナンバー
過去のオイコスノモス会報がご覧いただけます。
- Aoyama Oikos Nomos 第9回 (2004.07.15 発行)
- Aoyama Oikos Nomos 第8回 (2004.02.15 発行)